土地神話?株神話?

 

 

金利上昇の中、株式へのリスクオンは続いている。

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特にバリュー株へのリバランスが顕著。

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CNNのFear & Greedはやや強気状態。

money.cnn.com

 

市場に「FRBの金融政策に変更はないだろう」との見方は多い。

実際、再三に渡りFRB内部やイエレン氏から緩和継続の発言が出ている。

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さらに、直近の米経済指標は好指標が相次いでいる。

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これは、直近で鈍い中国の経済指標と明らかに対比している。

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米中の財政政策へのスタンスの違いが、

最近になって経済指標に現れているのかもしれない。

米国はリーマンショックの懸念から、際限のない緩和姿勢。 

中国は2015年の信用危機から、緩和へ消極的な姿勢。(バブル潰し)

果たして10年後にどちらが正解か誰も予想はできないだろう。

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今後は米国個人給付金の株式市場への流入も期待される。

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ビットコインへの流入も予想されている。

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これらに乗じて期待インフレ率も上昇を続けている。

現時点(2021/03/15)で2.26%。

fred.stlouisfed.org

 

資産価格の増大が止まらない。

ソフトバンクは直近の含み益で2兆円超の含み益を得る。

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テンセントはなんと13兆円の含み益に。

36kr.jp

テンセントは楽天にも出資する。

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一方でこれらの株式譲渡益や法人税増税が検討されている。

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ロシアでは物価のコントロールに懸念が出始めている。

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まとめ: 

市場参加者がやや一方向へ向かい始めた。

各指標や市況から「一部でバブルとは思うが、緩和は続く為にどうせ上がるだろう」と楽観的に考える市場参加者は多いと分かる。

これは「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で消えていく」の格言に当てはめるなら、楽観から陶酔の間ではないか。

1980年代後半のバブルでは有名な「土地神話」に加え、機関投資家でさえ「日経平均が下がることはない」と「株神話」を唱えていたようである。

当然そこまで現在の市場参加者は陶酔してはいないだろうが、

相場のチキンレースが始まっているように思える。